今月17日に表記の研究会が発足。第1回の全体会合が開かれました。
会合は、Web会議方式で開かれ、国内各地から有機化学・ナノカーボンなどを研究する大学高専の研究者・教育者・学生さん、さらには出張先のスペインからもご参加いただくなど、幅広く専門家の方々の情報・意見交換が実施されました。
また、特殊な機能性フィルムの開発・生産技術を有する企業のご参加・ご協力をいただくことになり、次世代LiEF-PSCの実用化にむけた開発に弾みがついていくことになりました。
この研究会は、2021年5月にみやぎ産業振興機構の補助金制度「みやぎ型オープンイノベーション推進事業プロジェクト創出型補助金」に提案して、同年6月に採択され発足いたしました。
第1次研究会では、次世代LiEF-PSCの学術的基礎となる松尾教授の研究論文に沿って、イデアインター社が仙台で独自に実証実験を進めるられるよう準備を整えること、そして実用化への課題を探ることからスタート。
翌2022年に第2次研究会も補助金対象に採択され、宮城県新産業課の支援も得て研究開発を着実に進めることができました。その過程で、地元仙台高専との協力関係の強化を図りることができたのも、大きな前進です。また、2024年1月に「とうほく・北海道新技術・新工法展示商談会」(トヨタ本社)に試作デモ品を出展することができました。2年にわたる第2次研究会の実施を経て、今年6月に新たに第3次研究会が補助金対象に採択され、今回のKick Off Meetingに至った次第です。
第3次研究会は、イデア・インター社の強化された開発新体制の下で、実用化(開発・製造新拠点の創出)にむけ次の課題に取り組んでいくこととなります。
(課題)
*SWCNT正電極シートの機能最適化と同時に生産技術上の課題を明確化していく。
*50mmX50mmのモジュールを制作し、フィールドテストに持ち込む。
*2025年2月の「とうほく・北海道新技術・新工法展示商談会」に実証モジュールを
展示する。
*さらに社会実装にむけた次のステージを整える。
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